申論題內容
一、日譯中:(35 分)
しばらくアフリカで生活していた友人が帰国した。三年ばかりの間にこう変わったかと驚
いたのが、日本社会にあふれる、いわゆる電子音だという。アフリカでは静かだった。耳に
入るのは自然の音。だから人工的な音が珍しく、異様に響く。あらためて見まわすと音や声
を出す装置が実に多い。ピーピーと音を出して後退する自動車。「クルマガバックシマス」
と繰り返すのもある。
車に乗っていて渋滞でいらいらしていた時、ボタンを押すと、ダ、ダ、ダダダ、ヒューン
ヒューン、と発射音や爆撃の音を出す機械がある。うさ晴らしのおもちゃだ。目に見えぬ赤
外線の仕切りを仕掛けて、人が横切ると「オイ、ダレカクルゾ」と知らせるおもちゃもあ
る。言葉を発して時刻を知らせる時計も珍しくない。最近、物を食べさせる店の若い店員が
心なしか機械的な発声で「イラッシャイマセ」という。挨拶はなるべく人間同士で、と行き
たい。