申論題內容
二、生きるためには、今や情報は絶対に必要なんだという人が大半だ。実社会 で仕事をしている人たちは、毎日毎瞬目まぐるしく変化する株式情報など を追いかけていないと、仕事にならないんだ。でも、だからと言って、仕 事をするために生きているのか、生きるために仕事をするのか、何のため に生きているのかという、人生にとっての最も大事なあの問いと、問いの 答えとしてのその知識とは、少しも変化していない。ここではっきりと分 かるだろう。情報は変化するものだけれども、知識というのは決して変化 しないもの、大事なことについての知識というのは、時代や状況によって も絶対に変わらないものだということだ。(15%)
※摘錄自池田晶子『14歳からの哲学 -考えるための教科書――』(トラ ンスビュー,2003年)133-134頁。