①今の時代、人々は、周りの人にあまり関心がない。確かに他人にあまり干渉する
のもよくないと思う。しかし、「席を譲る」のような他人に対する小さな思いやり (44) は、
子供にとって貴重な体験である。言葉だけで教えるのではなく、そういう機会を子供
たちに与えていくことが、大人たちの責任ではないだろうか。
②電車やバスで子供たちが座席を占領してしまう。お年寄りが乗ってきても無関心で
席を譲ろうとしない。最近の子供は、なぜ席を譲るということを知らないのだろうか。
③もう一つの理由は、子供に席を譲ってもらったときに、お年寄りが遠慮してしまう
場合が多いからである。しかし、遠慮すると言うことは、子供が席を譲ろうとした
勇気を無視することになる。お年寄りに席を譲って「ありがとう」と一言いわれたら、
そのときの子供の喜びはとても大きくて、子供は大きな影響を受けるという。逆に、
「大丈夫、いいですよ」と遠慮されると、次から譲る勇気がなくなってしまうと思う。
④その理由は、まず、電車やバスでお年寄りに席を譲ろうとする雰囲気がないから
である。大人たちも席を譲らない。だから子供にも「席を譲りなさい」と言えなく
なってしまっている。特に、親がつい自分の子供に甘くなり「席を譲る」というしつけ
をしないことが一番の理由だと思う。専門家によると、5 歳以上になれば休まずに 30 分
は立っていられるし、7 歳になれば 1 時間立っていても大丈夫だという。
【題組】43. 上の文章の段落を正しく配列しなさい。
(A) ① ④ ③ ② (B) ① ② ③ ④ (C) ② ④ ③ ① (D) ② ① ④ ③