申論題內容
⑴
バスは曲がりくねった山道を進む。車両が古いためか、乗り心地はよいとは言
えないものの、ローカルバスに特有ののんびりとした空気が車内には漂っている。
小刻みにやってくる振動に心地よい眠りを誘われはじめた頃、前方の山あいにま
ちが見えてきた。
台北から東に約 40 キロ。ここは、かつてきんこうで栄えたまち。静寂に包ま
れたまちなみには、鉱員たちが暮らしていたという木造宿舎が並んでいる。細い
ろじの隙間を埋めるように並んだ昔懐かしい家屋群。それを眺めていると、まる
でタイムスリップしたかのような錯覚に陥ってしまう。(20 分)